ひさびさの書評です。

鈴木敏文の「統計心理学」―「仮説」と「検証」で顧客のこころを掴む
鈴木敏文の「統計心理学」―「仮説」と「検証」で顧客のこころを掴む
プレジデント社 2002-10
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star物事の本質を見抜く、仮説検証型のアプローチ
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まずは目次から。

  1. 第1章 鈴木敏文はどのように意思決定しているのか(「客観」と「直観」、二つの"カン"で発想する
  2. 鈴木敏文を見ている「もう一人の鈴木敏文」 ほか)
  3. 第2章 商売は「経済学」ではなく「心理学」で考えろ(顧客は「経済人」でなく「心で動く人間」である
  4. 顧客の心理を読む「琴線と金銭」の商い ほか)
  5. 第3章 半歩先を読む鈴木流「統計術」の極意を学ぶ(鈴木流経営学の原点は"隠れた大学院時代"にあった
  6. なぜ、「現場主義」ではなく「データ主義」なのか ほか)
  7. 第4章 鈴木流「場のつくり方」を学ぶ(徹底してダイレクト・コミュニケーションにこだわる
  8. 繰り返し伝えることにより基本を「血肉化」させる ほか)
  9. 第5章 現場の社員たちはどのように鈴木流経営学を実践しているか(社員のコミュニケーション能力を重視する
  10. 仮説・検証を店舗経営に活かす ほか)

ご存知、セブンアンドワイの代表取締役会長・CEO。

その鈴木敏文さんの名著です。

この本の背骨としてポイントを上げてみます。

  • メタ認知=自分自身をもう一人の自分の目で見つめる。
  • 過去の「常識」は現在の「非常識」。
  • データは予測のためには使わない。検証のために使う。
  • 「相対価値」ではなく、「絶対価値」を追求しよう。
  • デフレ時代に重要なのは「売上高」より「利益」である。
  • データを読む目として、「時間軸」も取り入れる。
  • 「なぜそうなのか」、「なにをすべきなのか」を問い続ける。
  • 「先行情報」と「経験情報」から仮説を立てる。

なぜ、この書籍をこのWeb屋としてのブログで取り上げているかと言うと、Webの運営にも、上記の点が利用できるからです。

そう、まさに、「アクセス解析」、「PPC広告運営」ですね。

結局、「データを取ること」、つまり統計局のようなことに意義を感じてしまい、本当の意味で、数字をマーケティングにいかせていないんじゃないかと。

その点、鈴木敏文さんの言葉は、「顧客の立場」=「ユーザーの立場」に立って、サイト設計することの大切さなどを痛感させられます。

「売り手の合理性」が必ずしも、「買い手の合理性」に一致しないケースがあるという指摘も、Webサイトの作り手とユーザーの思う使い勝手は全然別なのを思い出しますよね。

また、興味深い考え方に、「データは分母を変えて考えるとまたちがった側面が出る」という点。

例えば、同じ気温25度でも、夏の場合と冬の場合ではまったく違いますよね。

(このとき、分子は25度、分母は「夏」と「冬」で考えます。)

Webアクセス解析についてのテクニカルな本ばかり読むのではなく、こうしたビジネス書籍こそ、Webマスターが読むべきじゃないかと感じました。

以下、「朝令暮改の発想」もオススメです。

この「鈴木敏文の「統計心理学」」と内容が重複してるケースもありますが、大変役に立ちますよ。

朝令暮改の発想―仕事の壁を突破する95の直言
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